COLUMN
三重県で注文住宅や新築一戸建てを建てるなら森大建地産

コラム

注文住宅の相場は?間取り次第で費用は変わる!

2023.04.26

「注文住宅の相場はいくらですか?」とよく質問されますが、この質問は簡単に答えられるものではありません。というのも、注文住宅は、建てる場所や家の仕様によって値段が大きく変わるからです。でも、相場という基準を知らないと予算を組むのが難しいと思います。なので、注文住宅の相場や間取りによる費用の違いについて紹介します。

 

注文住宅の相場

注文住宅は、ご家庭の希望を反映するオーダーメイドの家。理想のマイホーム像はご家庭ごとで違います。ローコストで建てる人もいれば、1億円以上の費用をかけて建てる人もいます。なので、相場といっても参考のひとつと考えてくださいね。

 

三重県の注文住宅事情

工事費は、地方と都心で1000万円近く差が出ることがあるので、今回は三重県の注文住宅事情を中心にお話します。

 

同じ三重県でも、山間部などの土地代が安い地域なら、1000万円代で土地と建物が手に入ります。一方、大きな駅に近いエリアなら、1億円超えの高級住宅を建てている人もいます。

 

「坪単価30万円×35坪の家で1050万円!」という宣伝文句を見たことはありますか?実は、この金額は、家の本体価格しか含んでいない場合が多く、家を建てるためにはもっといろんなお金が必要です。なので、ローコスト住宅でもやっぱり1500万円程度は必要だと考えておきましょう。

 

三重県の坪単価や建築費

大阪や名古屋に比べると、三重県は坪単価が手ごろな地域です。東京には30坪で1億円を超える土地がありますが、三重県の土地は、主要駅の近くでも坪100万円を超えるような土地はそうそうありません。三重県の山間部なら、坪2万円という土地があるくらいリーズナブルなんです。

 

土地代は地域によって大きく差が出ますが、建物金額の地域差はそれほど大きくありません。「普通の家」なら、1500万円~2500万円ぐらいで建てられます。大手ハウスメーカーに依頼するなら、3000万円~5000万円ぐらいの金額が多いでしょう。

 

三重県で建てる相場は?

一般的に、三重県で新築一戸建てを建てる場合、500万円~1000万円以内で土地を購入し、1500万円~2500万円以内(家の価格に諸費用を含んだ金額)で家を建てる人が多いです。30代前後で家を建てる人の総費用の相場は、だいたい1,800万円~3,200万円くらいでいいでしょうか。ただ、“相場”と“平均”は違うので注意してください。

 

たとえば、平均世帯年収が400万円前後の三重県の人が建てる家に比べて、平均世帯年収が900万円を超える東京港区の人が建てる家のほうが高い傾向にあります。つまり、建てる家の平均価格も東京港区のほうが高いんです。なので、インターネットで「注文住宅 平均」などのキーワードで検索して、日本全国の平均値を参考にするときは気をつけてくださいね。

 

住宅における坪単価の考え方

坪単価とは、家を建てるときの1坪(約3.3㎡)当たりの建築費用のことです。建物の本体価格を延べ床面積(坪)で割って算出します。家を建てるときには、多くの人が参考にしている値でしょう。

 

坪単価で正確な費用は割り出せない

先ほども申し上げた通り、「坪単価30万円×35坪の家で1050万円!」と記されていても、この金額だけでは家は建ちません。この金額は、家の本体価格しか含んでいない価格で、家を建てるためには付帯工事費や税金などいろんなお金が必要です。坪単価は正確な費用を割り出すというより、目安のひとつとして考えましょう。

 

特に注文住宅は間取りなどの自由度が高いので、こだわりが強いと設備をグレードアップしがちです。そうすると、本体価格が上がり、坪単価も上がるので注意しなければなりません。

 

では、注文住宅の間取りを考えるとき、どんなことに気をつけたらいいのか?知っているか知らないかで大きく差がでることがあります。間取りでコストカットをするコツを紹介します。

 

面積が同じでも間取りで金額が違う?

同じ場所で、同じ面積の土地に家を建てる場合でも、間取り次第で値段は変わってきます。注文住宅は、間取りの自由度が高いのが魅力のひとつ。今から紹介する間取りでコストカットするコツを参考に、ご家族が満足できる間取りをプランニングしましょう。

 

シンプルな形の「総二階」がオススメ

2階建てを建てようと考えたとき、あなたならどんな形の家にしますか?同じ2階建てでも形で建築費が変わるので、ここが間取りでコストカットするひとつ目のポイントといえるでしょう。

 

一般的に、建物は複雑な形よりも単純な形のほうが安く建てられると考えられています。つまり、家の形が複雑になればなるほど、価格が高くなるということです。

 

そこでオススメなのが「総二階」という造りです。この造りで家を建てると、家の形は“真四角”になります。四角い箱の形をした非常にシンプルな構造で、無駄な凹凸はありません。総二階の建物は、少ない材料で作られるので費用を抑えることができます。

 

もっといえば、総二階の家の中でも正方形に近いほうが外壁が少なくなり、よりお得に建てることが可能です。ただ、見た目や利便性を考慮したときに正方形がベストとは限りませんが……。

 

総二階は、外観がとてもシンプルな造りなので、場合によっては安っぽいアパートのような印象を与えてしまいます。外観のデザインを検討する際には、少し工夫が必要かもしれません。住宅会社や工務店に気軽に相談してみてください。

 

外壁を減らしてコストカット

総二階の家に対して、凹凸のある家はどうでしょう?上にある3つの図をご覧ください。これは、真四角の家と、凹凸のある家の外壁の数を比較したものです。

 

外壁面を数えると、真四角の家が4面、角を凹ませた家が6面、家の中心に坪庭をつくった家は8面です。このように複雑な形状になるほど、外壁が増える傾向にあります。外壁が増えると、必要な材料が増えますし、角の処理をする手間も増えます

 

住宅会社によって異なりますが、1つ角が増えるだけで10万円~20万円を追加されることがあります。角を凹ませるだけで、真四角の家より角が2箇所増えてしまいます。こういった、外壁面が6つのL字型のような形の家は、真四角の家より40万円ほど高くなってしまう可能性があるのです。

 

凹凸が多い家は、柱や外壁材などの建材費や、コーナーの処埋作業をする手間がかかります。このように外壁の面積が増えたり、構造材が増えたりすればするほど、どんどん金額が大きくなっていきます。真四角の家である総二階の家が安いのにも納得していただけたでしょうか?

 

一方、外壁数と比べて、家の中の間仕切りの壁はそれほどコストに影響しません。もちろん、部屋数を多くすると、そのぶん壁を設置する必要があるため、費用がかかります。とことん費用を節約したいのであれば、壁は少ないほうが良いでしょう。しかし、間仕切りがない家というのは不便なもの。

 

それに、間仕切りが少ない家にすると、柱が少ない家をつくることになり、耐震補強の面で心配です。柱が少ないと、結局大きな梁(横材)が必要になり、コストアップすることに繋がります。壁の少ない広々とした空間は、開放感があって採光や通風の面ではオススメですが、耐震面や利便性を考えて壁を設置するかを検討してください。

 

平屋に比べて2階建ての方が建物コストは割安

平屋は、生活動線を単純にできますし、高低差がほとんどないので掃除も簡単です。そんな理由からか、最近じわじわと人気が出てきています。2階建てが主流の三重県でも、平屋を建てたいという人が増えてきています。

 

ただ、結論からいえば、平屋に比べて2階建ての方が建物コストは割安です。

 

2階建てよりも平屋の住宅のほうが安く建てられると思っている人もいるでしょう。実際、平屋ならば階段が不要なので、2階建てではできないコストカットができます。しかし、平屋だからこそかかってしまうコストも存在します。

 

1階建ては天井面積が広い家が多いです。一方、2階建ては、1階部分に屋根がいらないので屋根の面積が狭く済みます。屋根の面積が狭いぶん、床面積あたりの建築費用が少し抑えられるという仕組みです。また、平屋と延べ床面積が同じでも、2階建てのほうが使う土地の面積は狭くて済みます。空いたスペースは、駐車場を設けるなど活用することが可能です。便利で人気のある土地は値段が高いので、土地が狭くても広い家を建てられるのは2階建てのメリットといえるでしょう。

 

「じゃあ、3階建ては?」と思う人もいるかもしれません。名古屋の都心などでは3階建ての住宅がよくあります。しかし、3階建ては構造計算や防火認定が必要になるなどコストが割高になるケースが多いんです。三重県なら四日市など土地が高いエリア以外ではあまりオススメできません。

 

平屋にするか、2階建てにするか、3階建てにするか……。それぞれメリット・デメリットがあるので、土地の面積や予算、ライフスタイルなどを踏まえてじっくり考えてくださいね。

 

できるだけ建築費を抑えるコツ

今回は、建築費を抑えるコツとして間取りを中心にお話してきました。しかし、間取り以外の要素を工夫することで、もっとコストカットすることができます。

 

なので、もっと安く建てたいと思う人たちのために、建築費を抑えるコツをもう少しお伝えします。コストカットは小さなことの積み重ねです。それぞれのポイントを踏まえて家づくり考えてみましょう。

 

仕様や設備の質にはメリハリを!

資材や設備の品質はさまざまで、価格も安い物から高い物までピンキリです。できるだけ安く家を建てようとするなら、資材や設備を安い物で揃えることになります。たとえば、壁の仕上げ材を安価なものにしたり、お風呂を既製品のシステムバスにしたりする方法があります。

 

ただ、すべて安い資材にしては、家族の要望を反映しにくくなったり、注文住宅ならではの資材や設備を選ぶ楽しみが減ってしまったりします。なので、ご家族で優先順位をつけて、こだわる箇所を決めることをオススメします。

 

お金をかけるところと、節約するところ。グレードを上げるところ、グレードを下げるところ。ひとつの家のなかで、お金の使いどころにメリハリをつけるといいでしょう。お金をかけるところを自分でコントロールできるのは、資材や設備をカスタムできる注文住宅の魅力です。注文住宅を建てるときには、どこにどの資材を使い、どの設備を設置するのか、細かいところまでチェックしましょう。

 

屋根の形をシンプルにする

先ほど、家の形が複雑になればなるほど、コストが上がるといいましたが、屋根の場合も同じです。シンプルな形の屋根と複雑な形の屋根では、価格が違います。屋根の形も複雑になればなるほど価格に影響します。コストカットしたいなら、「切妻屋根」「片流れ屋根」を選択しましょう。

切妻屋根は、比較的丈夫で雨漏りしにくいのが特徴の屋根の形です。構造が単純で使う材料が少ないため、コストカットに繋がります。さらに、メンテナンスも安価に済ませられるので、長い目で見ても切妻屋根は優れているといえます。

片流れ屋根は、片方だけの面しかない屋根のことです。面がひとつしかないため、コストカットできます。でも、片流れ屋根にすると高い位置に窓を設置できるがために、日照の関係で隣家に影響を与える可能性があります。ご近所トラブルに発展しないように配慮しなければなりません。

 

屋根の形には、切妻屋根や片流れ屋根ほかにもいろいろあります。「寄棟屋根」「入母屋屋根」「陸屋根」「方形屋根」「招き屋根」「はかま腰屋根」などです。それぞれ、特徴があり、価格も違います。屋根は、コスト面や機能性だけでなく、外観のデザインにも大きく影響します。好みがあると思うので、いろんな屋根の形をカタログなどで見て、イメージを膨らませてみましょう。

 

水回りをできるだけ集中する

水回りとは、キッチン、洗面台、お風呂場、トイレなどの設備を備えた箇所のことです。こういった水を使う場所をまとめると、建築費を抑えることが可能です。

 

たとえば、キッチンは1階だけど、洗面台とお風呂場は2階といった具合に、水回りをバラバラに配置すると、それだけ配管設備が複雑になります。もちろん配管設備には費用がかかるので、複雑になればさらにお金が必要になるでしょう。

 

1階と2階の両方にトイレを配置したい。という場合もあると思うので、絶対に水回りを1箇所にまとめないとダメという話ではありません。ただ、水回りがまとまっているほうが工事費を節約できることを覚えておいてください。

 

まとめ

今回は、注文住宅の相場や間取りについてお伝えしました。ただ、相場の範囲内なら自分たちも購入できる。という話ではありません。また、コストと間取りのバランスに関しては、住宅会社の人に相談しながら決めるほうが失敗は少ないと思います。注文住宅はオーダーメイドです。どんな家を建てたいのかをしっかり検討しながら、資金計画も立てましょう!