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コラム

何からはじめる?家づくりを考えたときに最初にすること

2023.04.30

マイホームは欲しいけど、何から始めていいのかわからない。家づくりが具体的に始まる前に、何をするべきなのか? 悩んでいる人は多いと思います。でも、そんなに難しく考えないでください。家づくりに限らず、物事を始めるのに大切なのは「準備」です。準備が整っていれば、その後の家づくりが進めやすくなります。

 

ただ、がむしゃらに準備をすればいいという話ではありません。今回は、準備段階として「家族会議」「情報収集」「住宅会社選び」にスポットを当てて、ポイントを説明いたします。要点を押さえることで、家づくりに活かせるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

家族会議 みんなの意見を大切に

ご主人だけの意向で家づくりを進めたり、奥様の要望だけを盛り込んだり……家づくりに対する取り組み方は、ご家族によって違います。ただ、誰かがワンマンで作り上げようとすると、どこかのタイミングで不満を言う人が出てくることが多いんです。なので、家族会議は家づくりには必須といえるでしょう。

 

家族全員の意見を聞く

家族会議で大切なのは、「家族全員」の意見をくみ取ることです。家族それぞれの意見に耳を傾け検討することで、みんなが家に対して愛着を持つことに繋がります。なので、どんな小さなことでもいいので、家族の意見をメモにして残しておきましょう。

 

「子どもはまだ小さいから」とか「きっとみんな同じ気持ちだろう」なんて発想で、子どもの意見を聞かなかったり、誰かの意見を取り入れなかったりするのはやめましょう。二世帯住宅にする場合は特に注意。住む人が増えるとそれだけ希望も増えるものです。

 

また、資金援助をしてくれる両親がいるなら、その両親にも話を聞いてみましょう。「お金は出しても口は出さない」という両親もいるかもしれませんが、心の底では、近所に住んでほしい。いつかは二世帯住宅にして一緒に暮らしたい……などの希望を抱いているかもしれません。

 

些細なことでもメモに残しておく

せっかく家族で話し合うなら、記録を残しておくといいでしょう。ここで残したメモは、住宅展示場に足を運んだときや、住宅会社との打ち合わせ時の参考になります。家族の意見を整理整頓することで、家族のなかで理想のマイホーム像が浮き彫りになるケースもあります。

 

メモする内容は些細な内容でOKです。家族それぞれの希望、今の家に抱いている不満や不便に思っていることを書くのもいいでしょう。現状に対する不満がわかれば、それを改善できるようなマイホームをプランニングできます。小さなことから大きなことまで、とにかく書いてみてください。もちろん、予算などの都合で家族全員の不満を解消できるかはわかりません。でも、お互いの気持ちや考え方を共有することが、大切なのです。

 

現状を把握する

現在の世帯年収やライフスタイル、車などローンを組んでいるものはあるか、住宅ローンを組むとしたら月々いくらぐらいまで支払えるか……現状について把握しましょう。特にお金に関することを把握しておけば、予算を考えるうえで役に立ちます。

 

お金や土地を両親から譲り受けるのかによって、予算が大きく変わります。土地が既にあるのならば、お金のすべてを建築費に当てられます。現状を把握することによって、どんな家を建てられるかが変わるので、早めに相談しておいて損はありません。

 

家族会議は1回だけではない

家族会議は1回すれば終了というものではありません。新しい情報が入れば、知識が増えていきます。そうすると、さらに踏み込んだ家族会議が可能になります。最初の意見と変わる人もいるでしょう。具体的にプランニングしたら自分の理想を実現するのは難しそう。なんていう人も。なので、気になることが出てきたら、家族でコミュニケーションをとるようにしましょう。

 

ただ、家族会議を充実した内容にできるかは、情報収集次第です。質のいい情報を集めることで、家づくりの知識が深まります。次の項目では情報収集のポイントをお伝えします。

 

情報収集 家づくりの知識を深めよう

情報社会で、いろんなところに大量の情報が溢れています。その中から、自分に必要な情報を入手しなければなりません。それも、「質の高い情報」でないと意味がありません。中身のない情報をたくさん集めるよりも、しっかりとした情報を確実に集めることを心がけましょう。

 

情報収集の手段として、折り込みチラシ、インターネット、住宅情報誌、勉強会、住宅展示場、完成見学会などがあります。それぞれの手段について説明します。

 

折り込みチラシ

Webが発達した今でも、新聞の折り込みチラシやポストに投げ込まれるチラシを、多くの住宅会社が使っています。そのなかには、有益な情報が含まれていることがあるので、チラシが欲しいなら、短期間だけでも新聞を購読するのも手段のひとつです。

 

ただし、チラシを見るときは、パッと見の印象やオシャレな雰囲気に騙されないように気をつけて。チラシを活用している会社は、大手の会社や高額の住宅を取り扱っている会社が多いです。もしかしたら、質より外観に力を入れている会社かもしれません。

 

そこで着目すべきなのは、「いかに具体的な情報が盛り込まれているか」という点です。住宅会社の方針が感じとれたり、住宅の質を伝える努力をしていたりするのかを意識しましょう。見学会などを開催して、お客様に対してオープンな姿勢を貫いているのかもポイントになります。

 

インターネット

今やインターネットで検索をかければ、いろんな情報が出てきます。ただし、情報が多すぎるため見極めも大切です。自社に強みがない住宅会社ほど、イメージや雰囲気に頼った宣伝活動を行いがちです。チラシと同様、パッと見に騙されることなく、しっかり中身を読み込むようにしましょう。

 

住宅会社のホームページだけでなく、住宅情報ポータルサイトやブログなども活用できます。住宅情報ポータルサイトを読めば、住宅に関する中立的な情報を得ることができます。家づくりを考え始めたばかりの人にはオススメです。ただし、ポータルサイトには、一般論が掲載されていることが多く、一歩踏み込んだ情報などは入手しにくいでしょう。

 

体験談などリアルな声を聞きたいときは、ブログを読んでみてください。住宅に関する専門家ではなく、消費者が文章を書いているので、読みやすいと思います。トラブルのエピソードなどもリアリティーを感じるでしょう。入居してからの感想からも、家のメンテナンスやリフォームについて学ぶことができます。

 

同じブログでも、消費者ではなく住宅会社や工務店のブログも参考になります。家づくりのための情報や会社やスタッフの様子が書かれています。知識を深めるだけでなく、その会社のスタッフの人柄などに触れる貴重な機会です。住宅会社選びの参考にもなります。

 

でも、インターネットにはデタラメの情報があったり、悪質な投稿がされていたりすることも……。なので、情報に振り回されすぎないようにしてください。もし、依頼しようとしている住宅会社の悪口を発見したときは、そのことを住宅会社の人に質問してもいいでしょう。そのときの、受け答えなどから住宅会社の人の人柄がわかりますし、事実がわかれば不安を払拭することができます。

 

住宅情報誌

住宅情報誌には専門的な内容が豊富に掲載されているので、家づくりの勉強にはピッタリです。ページをめくると「こんな家にしたいなぁ」なんてイメージが膨らむかもしれません。資料請求ハガキなどがあれば、必要に応じて活用できます。ただ、住宅情報誌に掲載されている住宅会社の紹介記事には注意しましょう。

 

雑誌を作るためにはお金が必要で、そのお金は、住宅会社からの広告費を予算源にしていることが多いです。広告費を出してくれる住宅会社の悪口は書けませんから、いいことばかり紹介してしまう……という場合もあります。住宅情報誌に掲載されている住宅会社の情報を見るときは、正規の記事なのか、広告ページ(PR記事)なのかをチェックしてください。

 

勉強会

住宅会社などが住宅建築を検討している人を対象とした勉強会を開催していることがあります。勉強できる内容は講座によりますが、間取り、工法、資金計画などさまざまです。勉強できるうえ、住宅会社の人柄に触れられる機会でもあります。

 

ただし、終始自社の宣伝を話されたり、後日営業の電話がかかってきたりすることもあります。なので、自社のメリットばかりを話してくる勉強会には特に注意するようにしてください。何事もメリットとデメリットがあります。長所や短所をきちんと説明できない会社の説明会は信用しないようにしましょう。

 

住宅展示場・モデルハウス

住宅展示場やモデルハウスは、家づくりを始めた多くの人が訪れます。どの家もオシャレでステキにあなたの目に映ることでしょう。でも、住宅展示場を用意している会社は大手のハウスメーカーが多いです。つまり、坪単価が高い家が多く、比較的予算に余裕のある世帯をターゲットにしています。なので、予算にゆとりのある人以外は、最新技術やデザインを勉強する場と割り切ることも必要でしょう。

 

住宅展示場に行く際は、家族会議で出た意見を書いたメモを持参しましょう。住宅展示場では実物を体感するチャンスです。どんな家なら、家族の不満が解消され、希望が叶うのか。より具体的にイメージできるようになるでしょう。

 

完成見学会

住宅展示場と完成見学会は違います。住宅展示場は、各会社の技術と設計力を発揮した最高傑作で、いいお値段がする住宅が多いです。一方、完成見学会は住宅会社が実際にお客様のために建てた家を、施主の了解を得て一般公開しているものです。そのため、住宅展示場にあるような高級住宅ではなく、施主の予算内で建てられた家を見ることができます。住宅の質だけでなく、予算のスケール感も体感したいなら、完成見学会がオススメ。

 

そのほか、見学会には「構造見学会」といって、建設中の家の構造を見られるものもあります。耐震への取り組みや現場の様子もチェックできるので、ぜひこちらも参加してみてください。

 

住宅会社選び

家づくりの情報だけでなく、「住宅会社」の情報収集も忘れずに。家は決して安い買い物ではありません。時間とお金をかけて完成させていきます。だからこそ、信頼できる住宅会社を選ぶのが大切です。

 

住宅会社には、ブランド力を誇るハウスメーカー、効率の良さが武器のフランチャイズ、地域密着型の工務店、オリジナリティーが強みの設計事務所などがあります。それぞれメリットやデメリットがありますが、今回は住宅会社選びの基本をお伝えします。

 

良い住宅会社の見極め方

・資金計画の相談に応じてくれる。

住宅建築を受注するだけでなく、どこまでお客様に寄り添ってくれるか。これが住宅会社選びのポイントのひとつです。「ローンについては銀行で相談してください」なんて冷たい対応をする住宅会社は選ばないように。一緒に資金計画を練ってくれたり、予算内で収める努力をしてくれたりする会社なら、家づくりのサポートも手厚いでしょう。

 

・知識が豊富で、曖昧な返事をしない。

明らかな知識不足や勉強不足な住宅会社に、大切なマイホームを任せるのは不安です。打ち合わせやコミュニケーションの際に、違和感や不信感を抱くのなら、その住宅会社は選ぶべきではありません。そういった会社は、会社としても向上心が低いことが考えられます。お客様の疑問に対して、丁寧且つ明快に答えてくれる会社なら信頼できるでしょう。

 

・要望を理解して反映してくれる。

こちらの希望を伝えても、意図していたのと違う解釈がされていたり、そもそも希望が反映されていなかったり……お客様の気持ちを無視するような会社もダメです。もちろん、予算の都合で希望をすべて反映するのは難しいです。そんなときに、「できない理由」をきちんと説明でき、代替案を提示してくれるような住宅会社なら心強いでしょう。お客様の希望をできるだけ実現しようという努力が見えないのは、一緒に家づくりをしていても気持ちのいいものではありません。

 

そのほか、メンテナンスや保証の体制が整っているか、見学会が開催されているかなどもポイントになります。やたらと値引きを申し出る会社には気をつけてください。大幅な値引きができるということは、最初からそのぶんの金額が上乗せされていたという意味でもあります。また、値引きしたぶん品質を下げられる場合もあるので、大幅な値引きを申し出されたときは注意しましょう。

 

家づくりの準備を始めよう

家族でイメージが固まり、信頼できる住宅会社が見つかれば、家づくりの準備はできたといえるかもしれません。しかし、ここからが家づくりの本番です。住宅会社の人と相談しながら資金計画や間取りなどを決めていきます。そのときも、ぜひ家族会議や情報収集は続けてください。

 

家づくりを住宅会社に丸投げするのではなく、自分たちも勉強して参加する気持ちを持ちましょう。家づくりが進むと、疑問が生まれるかもしれません。そのときは、家族で話し合い、住宅会社にも相談してください。せっかくのマイホームです。家づくりを楽しんでくださいね。