コラム
海や山など自然が豊かで、名産品も多い三重県で家を建てたいと考える方もいらっしゃるでしょう。家を建てるときには、住宅ローンを借りるケースがほとんど。住宅ローンは数あるローンのなかでも、大金で返済期間も長期に渡ります。
そのため、金利が気になると思います。実際、少しでもコストを抑えようと、金利比較をして選ぶ方も多いです。 住宅ローンの金利には、「表面金利」と「実質金利」があります。今回は、この2つの違いについて説明します。
表面金利とは?
住宅ローンの金利を見ると、「店頭金利」と「優遇金利」の文字を目にすることでしょう。
店頭金利は、市場金利に応じて銀行が決めている基準の金利です。ほとんどの銀行で同様の金利が設定されていますが、差がつくのが優遇金利です。この優遇金利が表面金利にあたります。
例えば、「店頭金利が年2.000%から年-1.0%引き下げ、年0.700の優遇金利」といった具合に表示されていることが多いです。優遇金利では「当初期間優遇タイプ」と「全期間一律優遇タイプ」の2種類があります。
・当初期間優遇タイプ
借入当初の数年間は優遇幅が大きくなります。ただし、一定期間の経過後は優遇幅が当初と比べて少なくなるのが特徴です。収入が増える見込みがあり、借入当初の返済額を軽減したい場合に最適でしょう。
・全期間一律優遇タイプ
借入当初から返済の最後まで金利が一律優遇されます。引き下げ幅の変更はありませんが、当初期間優遇タイプと比べると優遇幅が少なめです。全体的に優遇幅が変動しないので、資金に余裕があり長期返済を希望する人に最適です。
実質金利とは?
住宅ローンでは、借入のお金以外に諸経費がかかります。諸経費には、保証料や団体信用生命保険の保険料、手数料が含まれています。各住宅ローンの概要をよく見てみると、保証料など諸経費に関する金利上乗せの説明が記載されています。実質金利とは表面金利に上乗せ金利をプラスさせたものなのです。
金利比較ではどっちが重要?
住宅ローンを選ぶとき、低金利の銀行や商品に注目する人が多いですが、表面金利だけで検討を進めるのはおすすめできません。実質金利を確かめないで選んでしまうと、低金利でも諸経費で損をすることが考えられるからです。
そのような損を避けるためにも、必ず実質金利から金利を比較して住宅ローンを選びましょう。住宅ローンを賢く選ぶためには金利比較が欠かせません。表面金利と実質金利があることを理解し、実質金利から自分に合った商品を見つけてくださいね。