コラム
住宅ローンを決めるとき、金利を比べるために一覧表を参考にするでしょう。でも、いきなり金利の比較から始めると、住宅ローン選びを失敗してしまう可能性があります。金利一覧表を見る前に決めておくと良いポイントがあるのです。今回は、金利を比較する前に決めておきたい5つのポイントをご紹介します。
1)まずは金利タイプから決める
住宅ローンでは「変動金利型」「固定金利期間選択型」「全期間固定金利」「貯金連動型」の4つがあります。それぞれ特徴が異なるため、自分に適した金利タイプを選ぶことが大切です。住宅ローンは特徴から金利タイプを選択し、同タイプの住宅ローンから金利や手数料を比較して、自分に合ったものを選択することが大切と言えます。
2)借入可能の金額を計算
住宅ローンは多額なので、自分がどのくらい借りても問題ないのか明確にしておくことが大切です。どのくらい借入しても良いのか計算するために、キャッシュフロー表をつくりましょう。年齢や年間の収入、支出などの情報を書き込むと年間どのくらいお金がかかっているかを把握することが可能です。そうすれば毎月や年間の返済可能な金額を予測できますし、トータルの借入額もおおまかに把握できます。
3)実際に借りる金額も計算
ここでは実際に借入が必要な金額を計算してください。計算方法は「本体費用+土地購入+諸経費(土地+建物から15%目安)-頭金=借入額」です。建てる費用や土地購入の金額が分からないと計算できないので、事前に把握しておきましょう。
4)返済期間を決める
金利一覧表を見る前に何年で返済するか返済期間を決めることも大切です。住宅ローンでは返済期間により有利な商品が変わることもあります。ある住宅ローンでは35年返済が有利、一方この住宅ローンでは25年返済が有利ということも多いです。正確に比較するためにも、あらかじめ返済期間を決めておきましょう。
5)返済方法を決める
住宅ローンでは「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。元利均等返済は月々の返済額が一定なので、返済計画を立てやすいでしょう。しかし、総返済額が元金均等返済よりも高く、借入残高の減りが遅いデメリットがあります。
一方、元金均等返済は月々の返済で元金額のみ一定の返済方法です。返済額が返すたびに減り、元金の減りが早いメリットがあります。当初は返済額が多いので高収入でないと審査に通らない可能性もあるでしょう。 返済方法により月々の負担や総返済額も変わるので、自分に合ったほうを選んでください。
これらのステップを踏んだらようなく金利一覧での比較です。比較の前に金利タイプや返済期間、返済方法などはっきりさせれば、スムーズに住宅ローンの候補を選べます。金利の低さだけではなく、手数料や利息を含めた総支払額も明確にして比較し、有利な住宅ローンを選びましょう。