コラム
住宅ローンの金利はどんなふうに決められるのでしょうか?家を選ぶことは楽しいことですが、金利を選ぶならできるだけ安い金利に越したことはありませんよね。それに、金利タイプの特性を把握しておかないと、住宅ローンの返済が始まってから、やっぱり損だった!というケースも少なくありませんから、ある程度の知識はあったほうが良いでしょう。今回は、金利が決まるタイミングと、金利の決め方について紹介します。
金利が決まる日はいつ?
住宅ローンの金利が決まるのは、契約した当日だ!と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか?しかし、それは大きな間違いです。実際に金利が決定するのは、申し込みをしてから1~2ヵ月後の「融資実行日(住宅ローンが融資される日)」なんです。 ですから、金利が低い日に申し込んだぞ!と思っていても、実際の金利はそれよりも高いこともあれば低いこともあります。
一般的な住宅ローンは、融資の申し込みから実際に融資が行われるまでに1~2ヵ月間の空白期間があります。まず、仮審査に申し込み、仮審査の結果が届くまでに1~2週間、そこから本審査に申し込みを行い、その結果が来るまでにさらに1~2週間かかります。なので、トータルで1ヵ月間以上はかかってしまう計算になるんです。
この間、金利が毎月更新されていきますので、申し込み日に0.5%を切っていたとしても、翌月には0.6%に上がっているというパターンは少なくありません。ただし、現在では申し込んだ日の金利で住宅ローンが組めるという金融機関も登場しているため、一概には言えません。
住宅ローンはどうやって決めている?
私たちが金融期間から住宅ローンを受けるのと同じように、金融機関は日本銀行からお金を借りています。そして、その借りたお金は必ず返さなければなりません。ですから、受託ローンの金利は、借り入れを受けた金融機関の借り入れ金額の大きさで変わるということになります。つまり、住宅ローンを借りようとしている人は、日本銀行が決めている政策金利を確認する必要があるということですね。
よく話題になるフラット35は、保証元が住宅金融支援機構なので、この運営にかかる費用はすべて税金から徴収されています。そのため、万が一の際も金融機関は懐が痛むことがないため金利が安いんです。一方、10年固定などの住宅ローンは直接懐にダメージを受けるため金利が高めに設定されています。どちらも、金融機関が得をするかを考えればわかることですね。