コラム
最近、CMでもよく見かける「過払い金請求」。多くの方が耳にしたことがあるのではないでしょうか?そのほとんどのCMで、「過払い金請求はお金が戻ってきます」とPRをしています。しかし、過払い金を請求することで住宅ローン審査に影響が出ることを理解しておく必要があるでしょう。
住宅ローン審査基準
住宅ローンを利用する場合、必ずそれに伴う審査が行われます。住宅ローンを借りるには、この審査に通ることが必要です。では、審査にかかわる基準とはどのようなものなのでしょうか?
・申込時の年齢、完済時年齢
・年収と返済負担率
・職業や勤務先の勤続年数、雇用形態
・債務状況
・健康状態
これらが、住宅ローンをきちんと返済できるのかどうかを審査するための条件です。ここで注目したいのが、「債務状況」です。債務状況は、借金があるかないかを確かめる審査基準になります。返済見込みを判断するために、借金状況は非常に重要なポイントでしょう。収入がどれだけ高くても、負債が多いことで返済にリスクが伴うと判断された場合は、審査に通らないことがあります。その状況によって変わりますが、消費者金融で多重債務がある場合には、返済リスクが大きくなる可能性が高といえるでしょう。
完済後の過払い請求なら問題ない
過払い請求をする場合でも、すでに返済が完了している状況であれば、住宅ローンへの影響はそこまで高くありません。すでに完済していれば、住宅ローンへの返済リスクには関係ないからです。前述した通り、住宅ローンを利用するにあたって重要なのは「返済を滞りなくきちんと行える」という見込みがあるかということです。
自分の債務状況を考え、問題ないと考えられるならば、住宅ローンへの影響も少ないでしょう。では、住宅ローンの審査に落ちやすい人はどのような人でしょうか?具体的な例をいくつか挙げてみましょう。
・金融事故がある人
・会社の経営状況が良くない人
・クレジットカードの枚数が多い人
・税金や携帯料金の滞納がある人
・住宅ローンにおける頭金がない人
このように、審査に落ちやすい条件は様々です。意外と見落としがちなのが、税金や携帯料金の滞納や、クレジットカードの枚数ではないでしょうか?信用情報に登録されてしまうことで、住宅ローンの審査に落ちる可能性が高くなるのです。住宅ローンは、銀行側に大きな金額の貸付リスクがあるもの。返済リスクがないか見極めるためには、審査が必要不可欠なのです。住宅ローンを利用する前に、自分が審査で落ちる基準に該当しないか確認しておくようにしましょう。