コラム
マイホームを購入する際、銀行の店頭で「基準金利」や「店頭表示金利」「適用金利」「優遇金利」などの文字を見たことはありませんか?住宅ローンを組んだことのない人にとっては、どういった意味なのか理解しにくいでしょう。そこで、住宅ローン金利の基準金利や適応金利について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
基準金利とは?
「基準金利」とは、銀行などの金融機関が定めている住宅ローンの金利です。景気などに影響されて変動し、金融機関によって金利の高さも違います。そして、「店頭表示金利」も基準金利と同じ意味合いを持っています。金融機関のなかには、ネット銀行のように店舗を持っていない銀行もあるので、そういったところは基準金利と表示して、店舗のある金融機関は店頭表示金利や店頭金利と表示していることが多いでしょう。
適応金利と優遇金利について
金融機関では、基準金利や店頭表示金利の金利で住宅ローンを組むことはほぼ無いに等しいと言えます。なぜなら、金融機関によって割引されるからです。スーパーや家電量販店で、2割引きや半額などで商品が販売されることがあるように、住宅ローンも割引されるんです。基準金利が割引前の価格、セール価格が割引された後の価格を「適応金利」や「優遇金利」と呼びます。住宅ローン金利では、割引されたあとの金利が適応金利ですが、適応金利でローンを組むためには条件をクリアする必要があります。
適応金利の条件とは?
適応金利の条件は金融機関によって違います。クリアできる条件によって金利に変動があるので、銀行によっては「0.80%~1.20%」などと最大金利と最小金利を表示しているところもあります。
条件には、以下のような項目があります。
・給与振り込みの取引がある。
・年金の受取がある。
・定期貯金や積み立てを利用中、もしくは申し込める。
・インターネットバンキングの利用
・投資信託
全ての項目、もしくはいずれかの項目に当てはまることで優遇される場合があるほか、項目によって「-0.2%」など決められているパターンもあります。住宅ローンを組もうと考えている金融機関であらかじめ確認しておきましょう。
今回ご紹介したように、住宅ローンの金利には様々な呼び方があります。金融機関によって呼び方が違うので、気になることは質問してみるといいと思います。そして、金利を抑えて住宅ローンを組むためにも適応金利で組めるよう条件をチェックしてくださいね。